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耐震について2 耐震等級

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耐震について2 耐震等級 2020.11.20Revised Building Energy Conservation Law

      

前回は木造二階建て住宅の4号特例についてお話ししました。
計算省略と勘違いされた木造住宅が少なからず建築され続けている現状があり、
建築業界の闇と言われることがあります。
耐震等級の評価をしない場合であっても、建築基準法のチェックは必ず検討すべきです。

さて、基準法の規定を満たした建物は耐震等級1で表示され 、

・極めて稀に発生する地震によって人命が損なわれるような壊れ方をしない【倒壊防止】
 震度6強~7を想定
・稀に発生する地震によって大規模な修復工事を必要とする損傷をしない【損傷防止】
 震度5強~6弱を想定


とされていますが、近年、これでは不十分ではないか?という議論がされています。

前回もお話ししましたが、現状では、許容応力度による構造計算は勉強中であり、
今回お話しする内容は長期優良住宅や性能評価住宅に使用する、
品確法における耐震等級計算についてとなります。
今後、許容応力度計算についても自社対応出来るよう検討中です。


等級1と等級3の揺れ方を比べてみた

耐震計算ソフトでは地震の際の揺れ方を3Dで確認できます。
まずは等級1と3で比較した画像をご覧ください。

→画像


等級1 X方向 等級3 X方向
 等級1 X方向  等級3 X方向
等級1 Y方向 等級3 Y方向
 等級1 Y方向  等級3 Y方向



いかがでしょうか?
水平方向の揺れ方が等級1と3とではかなり差があるのがシュミレーションですがよく分かります。

等級別の地震耐力

【倒壊防止】・【損傷防止】共に地震の力の想定は、
等級1が1倍・等級2が1.25倍・等級3が1.5倍と想定しています。

被害の程度による表現としては震度7の地震に対して倒壊する確率が、
等級1が28%・等級2が7.9%・等級3が3.5%となります。

●耐震等級と震度7の倒壊確率

壊確率
等級 耐力 震度7で倒壊する確率
1 建築基準法上、最低限の耐力 28%
2 等級1の1.25倍 7.9% 等級1の1/4
3 等級1の1.5倍 3.5% 等級1の1/8


具体的な検討としては壁量・偏心率・床倍率を必要な分だけ満たす必要があり、
画像で説明します。

壁量

まずは、壁量です。
1階・2階ーX方向・Y方向別に表示されていますが、
緑で表されているのが実際建物が有している壁量です。
薄い青が等級1・普通の青が等級2・濃い青が等級3です。
風力による耐風等級も等級2まであり、
薄茶が1・濃い茶が2となります。
これらは、建物の形状や大きさ・地域などから計算によって必要量が表示され、
実際の存在壁量が十分あるかを画像でも検討できます

偏心率

建物の重心と剛芯がズレていないかを確認するのが偏心率確認です。
剛芯は筋交・耐力面材の位置によって変わるのでバランスよく配置する必要があります。

床倍率

床の強度は耐震上非常に重要です。二階の床や屋根・天井面の強度を強くして、
水平力に対抗する床倍率を確かめる必要があります。

接合部

その他、接合部に掛かる力の向きや大きさが均等であるかを確認するN値計算もチェックが必要です。

今回は少し専門的な話でしたが、伝わったでしょうか?
客観的に公平な数値比較の出来る耐震等級について少しでも伝わったら幸いです。


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